悩みタイトル

股関節・鼠径部・足の付け根の痛みが続き、夜寝ていても痛む。
動き出しの時に股関節・鼠径部・足の付け根の動きづらさがある。
長時間歩いたり立ち続けることがしんどい。
足の爪が切りにくくなる。
靴下を履くことが難しくなる。
和式トイレが使用しづらくなる。
正座をすることが困難になる。

このようなお悩みがある方はいらしゃいませんか?

この症状が多く当てはまる方は、もしかしたら「変形性股関節脱臼」かもしれません。

変形性股関節症に対する当院の考え

変形性股関節症は、股関節や足の付け根に痛みや股関節の動きの制限が生じ、日常生活に支障を来す状態を指します。
長時間の立ち仕事や歩行、階段の上り下り、立ち上がり、しゃがみこみなどが困難になります。

この症状は進行すると安静時でも痛みを感じ、夜間にも痛みが生じることがあります。靴下の着脱や足の爪切り、正座などの動作も困難になることがあります。

股関節は骨盤と大腿骨で構成される関節であり、関節付近にはクッションの役割を果たす関節軟骨が存在します。
変形性股関節症は、この関節軟骨や骨が損傷を受けることで痛みや動きの制限が生じる状態です。

40~50代の女性に多く見られ、大腿骨の一部である臼蓋形成不全が原因で発症することが多いです。これは、大腿骨における「お皿」部分が浅くなっているためです。

その他にも、長時間の立ち仕事や重量物の取り扱い、肥満の方にも発症しやすいとされています。

変形性股関節症を放っておくとどうなるのか

変形性股関節症を放置すると、初めはかがむ際に足の付け根に軽い痛みが現れる程度かもしれません。

しかし、症状が進行すると階段の上り下りが難しくなり、さらに重度になると自力で脚を上げることが難しくなり、爪を切ることすらままならなくなる可能性があります。
最終的には杖や車椅子を必要とする状態に進行することもあります。

痛みは時間の経過とともに強度を増し、日々の痛みには波があるとされています。
多少の無理をしても平気な日もあれば、動けないほどの痛みを感じる日もあり、このような状態が繰り返され、徐々に症状は悪化していく傾向があります。

変形性股関節症の軽減方法

変形性股関節症の軽減方法は、温熱療法、運動療法、薬物療法が主要なアプローチとされています。

温熱療法では、股関節周りの血流を促進し、筋肉の緊張をほぐすことによって痛みを和らげることが期待されます。
ただし、急性期には炎症がある場合もありますので、その際はアイシングを行います。

運動療法は、変形性股関節症の対処方法として特に重要で、股関節周りの柔軟性を保ち、関節の適切な位置を維持することで、痛みの軽減に効果があります。
具体的な方法として、ストレッチや筋力トレーニングが挙げられます。
ただし、ストレッチ不足のまま筋力トレーニングを行うと、症状が悪化する可能性があるため、必ずストレッチを行ってから筋トレを行うように心がけましょう。

変形性股関節症の軽減に効果的な当院の施術メニューは?

変形性関節症に対する当院のおすすめ施術メニューは、軽度な場合には筋膜ストレッチ、猫背矯正、手の極み、足の極みがあります。

変形性関節症では、関節の変形によって関節を動かすための筋肉が弱まり、進行が加速されることがあります。
当院では、症状が軽度な段階で筋肉を緩め、進行を抑える取り組みを行っています。

症状が重度な場合には、全身鍼や全調整鍼がおすすめされています。
鍼施術によって関節を構成する組織に刺激を与え、痛みを抑えつつ症状の軽減を図ることができます。

その施術を受けるとどう楽になるのか

軽度な症状の場合、関節周りの筋肉を緩める施術メニューを実施し、関節の負担を軽減し楽になるお手伝いをしています。
関節周りの筋肉が緩むことで本来の機能を取り戻し、関節への負担が減少し、痛みが軽減される効果が期待できます。
最初の施術直後から2・3日間程度は効果が感じられ、徐々に継続的な施術によって効果が持続する期間も長くなっていきます。

一方、重度な症状の場合には、変形性関節症の痛みにアプローチし、痛みを抑えながら周囲の筋肉を緩めていく施術を行います。
このアプローチにより、痛みを軽減しながら身体全体のバランスを整え、快適な日常生活をサポートします。

軽減するために必要な施術頻度は?

初期の段階では、できる限り頻繁に来院していただき、施術間隔を徐々に広げていくことをおすすめしています。

多くの患者様が、痛みが強くなってから来院される傾向にありますが、変形性関節症の場合、痛みが強くなってしまう状態は非常に望ましくない状態です。
そのため、関節に覚えのない痛みや違和感を感じた際には、早めにご来院いただくことをお勧めいたします。