産後腰痛
産後腰痛とは？
産後腰痛とは、出産に伴う身体の変化や育児による物理的な負荷から生じる腰痛です。特に、出産後3ヶ月以内に強く感じる方が多いですが、個人差があり、半年から1年ほど続く場合もあります。
出産後の6〜8週間は「産褥期」と呼ばれ、産後の腰痛以外にも様々な不調が表れることがあります。この時期には、しっかりと睡眠を取り、身体を休め、安静にすることが大切です。
特に産後1〜2週間はとにかく安静にし、3〜4週間で掃除や料理、洗濯などの簡単な家事を始め、5〜8週間で少しずつ元の生活に戻していくのが望ましいです。
産後腰痛の原因は様々ですが、ホルモンバランスの変化、筋力の低下、姿勢の乱れ、その他婦人科系の疾患などが挙げられます。
産後腰痛の根本原因は？
原因についてさらに詳しく説明いたします。
まず、ホルモンバランスの変化についてです。出産時に骨盤を広げる働きをする「リラキシン」というホルモンが分泌されます。このホルモンの影響は出産後もすぐには元に戻らないため、産後は骨盤の結合組織が緩みやすくなり、姿勢が悪くなりがちです。その結果、腰や背中の筋肉に負担がかかり、腰痛が引き起こされることがあります。
次に、筋力低下についてです。妊娠中に大きくなった子宮によって腹筋が引き伸ばされ、姿勢を維持することが難しくなります。このため、腰にかかる負担が増加し、腰痛の原因となります。
また、育児中の授乳や抱っこなど、前かがみの姿勢が多くなることで、腰に負担がかかることも一因です。
その他、婦人科系の疾患、例えば子宮筋腫や子宮内膜症なども腰痛の原因となる場合があります。
こんなお悩みはありませんか？
産前にはなかったのに、産後から腰痛が出てきた
産前にあった腰痛がさらに悪化した
育児中に腰が痛い
産後3ヶ月経っても腰が痛い
腰が痛すぎて動けない
などのお悩みはありませんか？
上記で説明した原因にもよりますが、当院の施術で軽減できるかもしれません。
産後の歪んだ骨盤を整える「産後骨盤矯正」や、負担が増えてしまった筋肉に対して「鍼」を行ったり、衰えた筋力を増やすために寝ているだけで筋トレができる「電気を用いたトレーニング」など、様々なアプローチが可能です。
産後のお悩み以外にも対応できますし、精神的なストレスや自律神経の乱れに対して行う東洋医学に基づいた「鍼施術」などもございますので、一度ご相談ください。
産後腰痛に対する当院の考え
産後腰痛に対する当院のアプローチは、骨盤の広がりが普段よりも出やすい産後に腰痛や他のお悩みを軽減しやすい状態にすること、そして体のお悩みを少なくすることを目的としています。
産後はホルモンバランスが普段と異なるため身体の調子が悪くなりがちですが、その際に姿勢や筋肉の矯正を行うことで、より高い効果が期待できます。また、産後で心が休まらない方でも、ゆっくりとする時間を提供することが可能です。
さらに、腰痛だけではなく、肩の痛みや首の痛みなどにも対応可能です。患者様のお悩み一つ一つに対して解決策を考え、お悩みをなくすお手伝いをさせていただきます。
産後腰痛はなぜ起こるのか？
産後腰痛の原因には、出産によるホルモンバランスの乱れが含まれます。特にリラキシンというホルモンの分泌は、骨盤を広げる作用を持っており、これに関連して姿勢の変化やそれに伴う腰痛が起こります。
また、腹筋やその他の筋力の低下によって腰痛が引き起こされる場合もございます。さらに、育児の際に起こる姿勢の変化でも腰痛が引き起こされる可能性があります。
育児や生活の変化により、普段しない姿勢や行動を多くすることが原因だと考えられます。
産後腰痛を放っておくとどうなるのか？
産後腰痛を放っておくと、将来、身体に不調をきたす可能性が大いにございます。
産後は特に不調を起こしやすく、それをそのままにしておくと、腰痛のみならず姿勢不良や頭痛、冷えなどの症状も表れることがあります。また、筋肉の矯正や姿勢の矯正は、時間が経ってからだと時間がかかることが多く、複数の原因が出てくる可能性があるため、根本的な解決や全ての問題の解決が難しくなってしまうと考えられます。
一つ一つの問題を疑問視し、体を大切にしましょう。
産後腰痛に効果的な当院の施術メニューは？
産後腰痛は原因が様々ですので、一概にこの施術が良いとは言えません。しかし、当院で産後腰痛に対して行うメニューには、産後の歪んだ骨盤を整える『産後骨盤矯正』や、骨盤周りの筋肉をほぐすことで骨盤の位置や傾きを正しい位置に戻す『骨盤剥がし』があります。
さらに、負担が増えすぎて固くなってしまった筋肉に対して行う『鍼施術』や『手技療法』、衰えた筋力を増やすために寝ているだけで筋トレができる『電気のトレーニング』など、産後腰痛の原因によって様々な施術でアプローチすることができます。
その施術を受けるとどう楽になるの?
【産後骨盤矯正】
産後骨盤矯正で産後の骨盤の歪みを整えることができれば、産後腰痛の一番の原因を取り除くことが可能です。また、産後骨盤矯正は骨盤だけではなく、股関節、膝、足首、肩周りなど全身の関節の調整も行っていますので、腰痛だけでなく産後に多い膝の痛みなどにも効果が期待できます。
【電気施術】
腹筋が弱くなってしまった方には、電気を使ったトレーニングを受けていただくと、腹筋が鍛えられ、姿勢が維持しやすくなり、腰痛の軽減が期待できます。他にも、産後に多い尿もれなども筋力の低下から起こる場合がありますので、軽減が期待できるかもしれません。
産後腰痛を軽減するために必要な施術頻度は？
産後腰痛を軽減するために必要な施術頻度として、元のお身体の状態よりも良くなりたいとお考えでしたら、週に2～3回を1年間ほど続けていただければ、頻度として適切だと考えられます。
姿勢を矯正していく上で、効果が期待できる施術頻度ですが、頻度が高すぎる、やりすぎるということはないと考えます。来ていただけるのであれば、毎日施術を行っても構わないくらいに考え、ご自身のお身体のことを大切にすることが最も重要だと思います。
